野菜作りをする上で、ふかふかな土作りがとても大切です。土をふかふかにするためには、堆肥を使うのが一般的です。例えば、牛糞堆肥などがあり、通常はホームセンターで購入します。しかし、それに匹敵するほど土をふかふかにしてくれるものが既にあります。それは、トウモロコシです。
ここにあるトウモロコシは全て収穫が終わったものですが、これを土にすき込むことで、堆肥と同じ効果を得ることができます。トウモロコシをそのまま土に入れるわけにはいかないので、ある程度短く切る必要があります。ここで使うのが鉈(なた)です。鉈を使ってトウモロコシを10〜15センチの長さに切ります。
切るときのコツは、90度の角度ではなく、45度の角度で鉈を入れることです。そうすると、簡単に切れます。切ったトウモロコシを土に混ぜ込むことで、堆肥になります。
注意点として、市販の堆肥は既に発酵しているため、効果が早く出ます。しかし、今から混ぜ込むトウモロコシはまだ青々しているので、すぐに効果が出るわけではありません。7月のこの時期に行うことが重要です。外気温が高いため、比較的早く分解が進み、冬野菜を作る頃にはしっかりとした土になります。
手動で鉈を使う方法もありますが、私はトラクターを使っています。管理機でもできますが、トラクターを使うと効率的です。ポイントは、トウモロコシがまだ青々しているときにすき込むことです。枯れて乾燥すると、ロータリーに巻き付いてしまいます。収穫が終わったら、できるだけ早くトラクターを使って混ぜ込むことが大切です。
トラクターの回転数を速くして、トウモロコシをなぎ倒します。その後、深く耕して土に混ぜ込みます。この二段階の工程で作業を進めます。表面を軽く壊すようにしてトウモロコシを追っていきます。
畑の黒いマルチは生分解性なので、土に溶け込みます。しかし、破片が飛び散ると迷惑になるので、トラクターを何度か走らせて全体を平らにします。
トウモロコシの残渣は絶対に畑にすき込んでください。これで土をふかふかにすることができます。トウモロコシを緑肥代わりにすき込んでいますが、他にも緑肥として使える作物はあります。例えば、ソルゴーなどです。これは収穫せずに混ぜ込むために栽培します。
トウモロコシも堆肥効果が高いので、これで畑が綺麗になりました。何度かトラクターを走らせて、土を整えます。この畑では今後、ブロッコリーを定植する予定です。8月の第1日曜日に種をまき、8月下旬にブロッコリーを植え付けます。
これがトウモロコシを使った土作りの方法です。冬野菜を育てるための準備として、ぜひ参考にしてください。これからも農作業のポイントをお伝えしていきますので、お楽しみに!