白菜（オレンジクイン）を植えましょう

家庭菜園で白菜を育ててみませんか？ 今回は特に美味しいと評判の「オレンジクイーン」という品種を中心に、栽培方法をご紹介します。

少し種まきの時期です。白菜の種まきは8月下旬から9月上旬が最適です。この時期を逃すとうまく育たない可能性があるので、カレンダーにメモっておくといいでしょう。

種は「ペレット種子」と呼ばれるものを使います。これは普通の種を特殊な物質でコーティングしたもので、扱いやすく発芽率も高いのが特徴です。ホームセンターなどで小袋（500円程度）で売っていますしているので、初心者の方はそこを購入するのがおすすめです。

種まきには「プラグトレイ」を使うと便利です。これは小さな穴がたくさん開いたトレイのことで、一度に多くの苗を育てられます。家庭菜園なら全部は必要ないので、トレイを必要な数だけ使うのもいいでしょう。1枚120〜140円程度で購入できます。

土は市販の園芸用土で大丈夫です。

プラグトレイに土を入れたら、各穴の中心に小さなくぼみを作ります。深さは5ミリ程度で十分です。そこに種を1つずつ置いていきます。

ここが重要なポイントです。白菜の種は土をかぶせる必要はありません。種がとても小さいので、土をかぶせると発芽しにくいからです。

種を蒔いたら、たっぷりと水をかけます。 最初の水やりは少し多めにするのがコツです。 その後は土の表面が乾いたら軽く霧吹きなどで湿らせる程度で大丈夫です。

発芽までは5日程度かかります。双葉が出てきたら成功です！この時期はほぼ100%の確率で発芽するはずなので、楽しみに待ちましょう。

ここで白菜栽培の重要なポイントを伝えます。白菜は「移植を嫌う」野菜として知られています。これはどういう意味ですか？

本来、白菜は種を直接畑に蒔いて育てる（直播）より、成長が早くなります。苗を育ててから畑に植え替える（移植）と、一時的に成長が止まってしまうからです。

しかし、直播は水やりなどの管理が大変です。そのため、家庭菜園では苗を育ててから移植する方法がおすすめです。少し時間はかかりますが、管理がしやすいからです。

苗が3〜4枚の本葉を出したら、畑に植え替える時期です。植え替えの際は、根を傷めないように注意しましょう。畑の土はよく耕し、肥料を忘れないようにしてくださいでしょう。

植え替え後は、たっぷりと水をやり、根をつけるまでしっかり管理します。 その後は、土が乾いたら水をやる程度でOKです。 なお、葉が枯れているようなら要注意。

白菜は虫がつきやすい野菜です。 特にアオムシには注意が必要です。 見つけたら早めに取りましょう。 防虫ネットをかぶせるのも効果的な対策です。

収穫は種まきから70〜80日程度でできるようになります。結球（葉が閉じてくる）し始めたら、外側の葉が黄色くなる前に収穫しましょう。

オレンジクイーンは特に美味しい白菜なので、ぜひ挑戦してみてください。 サラダ、鍋に入れても絶品ですよ。 自分で育てたオレンジ色の野菜を食べる喜びは格別です。

最後に、台風や大雨の時期と重なることがありますので、天候には注意が必要です。 大雨が予想される時は、苗のトレイを安全な場所に移動させるなど、対策を考えて見ましょう。

白菜づくりは少し手間がかかりますが、その分だけ達成感も大きいです。 ぜひ、家庭菜園で白菜づくりにチャレンジしてみてください。 美味しい自家製の白菜が食卓に並ぶ日を楽しみに、頑張りましょう！